私が料理人になって47年、さまざまな人と出会い、いろいろなことを教えていただきました。日本のみならずヨーロッパ、アフリカ各地での出会いが今の自分を作ってくれています。
先輩や目上の人だけでなく、同僚や若い人達からもたくさん吸収しました。それは、今も変わることなく新しいことにチャレンジし続けています。
これからの時代を支えてくれる若い世代の方々に、決して上からではなく同じ料理人として、同じ時代を生きる一人として、メッセージを伝えたいと思います。 第1回目として、最も身近でなくてはならない素材『水』について。 ご存知の方もあるかもしれませんが、人間の身体にはどれ位の水が含まれているかご存知ですか?
およそ人体の60%が水と言われます。年齢によっても異なり目安として、胎児は体重の90%、赤ちゃんで75%、成人で60%、老人で50%だそうです。 年齢と共に、化粧品のCMで『乾燥肌』とか『潤い』について語られるのも良くわかりますね。 赤ちゃんのプリンプリンの肌や質感の理由もわかりますね。
当然ながら、水が無ければ生きていくことができません。一日に摂取すべき水分は、約2000mlと言われます。
料理においても、必ず必要な素材であり、日常的に当たり前に存在する水を素材として考えることも大切です。
毎日目にする「水」を知ることは、料理の原点になります。
難しく考えることなく、”なるほど!”の感覚で読んでみて下さい。
次回から、具体的なお話をしましょう。
次回は、『軟水』と『硬水』のお話です。
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